ユーカリの生命力に学ぶ 11月10日(木)晴れ
■葉の材質や色が人気のユーカリ
こんにちは。チェリーブロッサムガーデン・ガーデンマーケットの松井です。
今当店では女性に大人気の、ユーカリ・ポポラス、銀丸葉ユーカリの苗木がたくさん入荷しています。
ユーカリは成長が早く大木になるという噂から、「やっぱり大きくなります?」というご質問をよく頂きます。そんな時は「大丈夫ですよ、鉢植えの場合は大きさを抑えることができますので。ただユーカリは大きくなる要素を持った木だ、ということを頭の片隅において育ててください。剪定の時期と切り方は・・・」とお話ししています。
当店では販売しているすべての木や花に、それぞれの特性や育て方を記したPOPを付けるよう心掛けています。このユーカリ達のPOPを作るために調べていると、驚く!ような事実を知ったので、皆さまにご紹介せずにはおれません、笑。
■そのポジティブな生命力に脱帽!
ご存知のようにユーカリはオーストラリアの木。オーストラリアといえば乾燥した熱帯の大地。この大地では雷などの自然発火による山火事が頻繁に起きます。ユーカリの葉はテルペンという揮発性の油成分を持っていて、夏のユーカリ林のテルペン濃度はかなり上昇。そこに山火事が起きると、溜まっていた枝や枯れ葉に燃え広がります。自らも焼けてしまっては子孫繁栄にならないのでは?と思いきや、幹からは焼けた樹皮が剥がれ落ち、守られた幹の内部と栄養を溜めていた根の生命力で生き続けます。そればかりか山火事が起こりそうな時期までにいっぱい作っておいた、固い殻を持つ種は火であぶられることによって殻が割れ地面に落ち、山火事の後必ず降る雨を利用して一斉に発芽し、子孫も残していくというのです。ね、驚きでしょう?自然災害を逆に利用し生き延びるなんて!なんという生命力。
私は自分を植物に例えるとハーブ(特にアメジストセージ)だと思ってきましたが、これからは「私はユーカリのような女だよ」と言おうかと思います。それって怖すぎますか?
こんな話を書くと「じゃあユーカリを育ててると火事になりませんか?」なんて聞かれるでしょうか。いえいえそんなご心配は無用です。それよりもこんなに生命力の強い、七転び八起きみたいな縁起物を育てることにぜひ喜びを感じて頂きたいです。
なんたってユーカリの花ことばは「再生」ですから!
大きくなりすぎないように育てる方法などについては、ご来店頂いた際にお話し致しますね。あ、それから山火事を利用して子孫繁栄する植物は、ユーカリだけではないことを付け加えておきます。植物の不思議は人間の想像をはるかに超えています。